2011
09.04

邪魔者は消す

恩師とレストランに行った。小さな蛾のようなものが、僕らのテーブルの前に現われたと思ったら、さり気ない顔で、恩師が指で押さえて潰してしまった。「蠅でもないし、何で殺す必要があるのか…」僕は恩師の「殺す習い性」にひそかに失望した。

その夜、寝ている間に、手の指の間を何かに刺された。手で「それ」を引き剥がして灯りを点けたら、子どものムカデだった。
ちり紙で押さえ、外へ逃がそうとしたけど、僕の「習慣の思い」で、ムカデはもう潰されてしまっていた。グニャグニャとちり紙にくっついていた。変なところに頭があった。怒りからか、恐れからか…。僕は、自分の中の殺すフォースに唖然とした。

次の日友達に話したら、外に逃がせば隣の家に入って刺すのだと言われた。

そうかもしれないし、そうでないかもしれない。
実際、ゴキブリの這いまわるキッチンは耐えられないし、蚊に刺されれば眠れない。ある程度の駆除も必要だ。バランスが大切だということも分かっている。しかしこれは、二義的な解決であって、真の解決策ではない。


一方、僕たちは、ゴキブリでもムカデでも、蚊でもハエでも、熊でも猪でも、捕まえるのは難しく殺す方が易しいからと、すぐに殺してきた。「邪魔者は消す」が、人類の黄金律だった。だが、殺すことで害虫がいなくなるなら、もうとっくに地球上から彼らが消えていてもおかしくない。「やくざは絶ち、テロリストは消していいのだ」と。だが、殺すことで彼らがいなくなるなら、もうとっくに地球上からやくざやテロリストが消えていてもおかしくない。

しかし、まだ消えていないとしたら、このやり方が間違っていたのだと気付くしかない。殺すことによって、何かを消すことはできない。むしろ、その倍になって彼らは戻ってくるという事実に、人は気付くしかない。

そして、そのもとが自分の内側にあったのだと、気づけばいい。邪魔者は、まず内にありきだったのだと。
自分のここが好き、そこが嫌い、そこが悪い…。こうした内なる分裂が、ゴキブリを生み、やくざを育て、「悪の枢軸国」をも生み出している。全部自分たちが作っていたのだと気付くとき、外側の彼らも、全く別のものに生まれ変われるのだ。

内なる分裂こそが、あらゆる外なる分裂を生み出す。そもそも、分裂の原初、始まりは、私たちが神から分離した存在だという認識にある。私たちが、ばらばらな分裂した存在だという、誤解にある。いのちも一つだし、存在も一つだし、一つなるものが私たちの実態だということを思い出すだけ。それが、唯一の、一義的解決となる。

ちなみに、一つなるものの一番いいシンボルは、やっぱり「太陽」でしょう。毎日、少しでも太陽に向かい、心にも太陽を輝かせましょう。これが霊の食べ物です。



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