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2014
10.12

啄木 1

Category: 短歌
(9月予約投稿)

悲しき玩具 より


考へれば、
ほんとに欲しいと思ふこと有るようで無し
煙管(キセル)をみがく


人がみな
同じ方角に向いてゆく。
それを横より見ている心。


青塗りの瀬戸の火鉢によりかかり
眼閉じ、眼を開け
時を惜しめり。


何となく明日はよき事あるごとく
思ふ心を
叱りて眠る。


神様と議論して泣きし
あの夢よ
四日ばかりも前の朝なりし。


家にかへる時間となるを
ただ一つの待つことにして
今日も働けり


いろいろなひとの思はく
はかりかねて
今日もおとなしく暮らしたるかな


百姓の多くは酒をやめしといふ
もっと困らば
何をやめるらむ


人とともにことをはかるに
適さざる
わが性格を思ふ目覚めかな


どうか、かうか、今月も無事に暮らしたりと
外に欲もなき
晦日の晩かな


ぼんやりとした悲しみが
夜となれば
寝台の上にそつと来て乗る


もうお前の心底をよく見届けたと
夢に母来て
泣いてゆきしかな

何となく
自分を嘘のかたまりの如く思ひて
眼をばつぶれる
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