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2013
03.03

体験は、メモリーで買う

Category: 映画・動画
ある日、あなたがいつものように通勤電車に乗ると、車内の液晶パネルに旅行会社のCMが流れ出す。それは、仮想ツアーの内容を脳の記憶装置に埋め込むメモリー・ツアーのパッケージだった。
これならば、実際の旅行に伴う準備の手間暇がはぶけ、スケジュール的なストレスを感じることもない。旅行が、期待したほどよくなかったとがっかりすることもない。それに、目的地やそこで出会う人には、あなたのオプションを自由に組み込める。あなたが男性でロマンスを求めるのであれば、パートナーの女性の性格や髪の色も背の高さもお好みで選べるし、単にバカンスを楽しみたいのであれば、夜の歓楽街をコースに入れることもできるという。

ここのところTVで連日流れている火星からのニュースに異常なほど関心を示し、夢にさえそのことが出るようになったあなたは、火星旅行のメモリをインプラントしてもらうために、その旅行会社を訪れることにした。

インプラント・プロセスの説明を受け、オペレーション・シートに手足を固定され鎮静剤を打たれたあなたは、薄れゆく表面意識の中で、火星での壮絶な戦いの記憶が蘇り、パニックを起こしてしまう。腕力が異常に強いあなたは、固定された手足の枷を壊し店内のスタッフたちもノックアウトして家に帰ろうとするが、途中で出会った職場の同僚は自分を殺そうとするし、帰宅したら自分の妻にまで殺されそうになり、さらに逃走する羽目になる。もうどこに逃げたらいいかもわからないあなた。。。

インプラントに関わったドクターは、レアな精神疾患をもったクライアントに出会った不運に憤懣やるかたない店長に対し、あなたが実際に火星にいた経験があるのだと叫び返す。メモリー・ツアーは、未だインプラントされていなかったのだと。。。

お馴染みの「トータル・リコール」という映画は、このように始まります。メモリーとして様々な体験を購入するという行為は、もうすぐ、当たり前のショッピング的なものになるのでしょうか。脳は、インプットされた情報がリアルであるか仮想であるかを判別する能力まではないようです。そうなると、ますます、リアルが何であり、仮想が何であるかということの見分けが論点になるでしょう。そこから、リアルとは、真実とは何かということにスポットライトが当たるようになるでしょう。人類の意識の進化がそのプロセスにあるということなのだと思います。

映画としては、主人公のダグラス・クエイド / ハウザーと火星の支配者コーヘイゲンが裏で組んでいるという部分にかなりの無理を感じ、そこで作品としての完成度を落としている気がします。悪者は完全にやっつけるというシュワルツェネッガー主演に共通する作風も相まって、勧善懲悪の土台となるこの二人の設定の曖昧さが目立ってしまうのかもしれません。

個人的意見としては、水がめ座に入り、勧善懲悪の時代は完全に過ぎ去っていると思います。アーノルドやチャックノリス、スティーブン・セガール、ウルトラマンなどが果たした二極拮抗の構図が終焉を迎えたという感じです。
そして社会的、国家的、グローバル規模的にこの構図が終わるには、もうしばらくのときが必要なようですね。それは、あと半世紀くらいのときでしょうか。。。


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