2013
02.09

最近観たDVD:寸評3

Category: 映画・動画
マイ☆☆☆作品について、観てからしばらく経つため詳細は忘れていますが、思い出せる範囲で書いています。

☆☆☆千と千尋の神隠し

幼い頃溺れかけた川の精霊が、もののけの世界にはまり込んだ少女のガイドスピリットとして彼女を現世に連れ戻す。すべてが本質においてスピリットであるという東洋的宗教概念を根底にした娯楽作品は、ジブリアニメの共通コンセプト。人々の思いのままに変化する「顔なし」の存在もかなり啓示的、宗教的示唆に富み、エンターテイメント的にも一級品。


☆☆☆アリス・イン・ワンダーランド

ルイスキャロルのアリスの物語からモチーフを得たことは知っていたが、本を読むまでは、この映画の起点が、鏡の国の中でアリスがたまたま見つけた本の挿絵と意味不明な韻文にあったことは知らなかった。それはジヤバワキーという龍を相手に、アリスが剣をもって戦っている絵だった。

夢という幻想世界にいる自覚のあるアリスが、夢であるにもかかわらず自由意思が通じず運命に従わざるを得ないことに抵抗しながらも、最後はその夢の中で感じた愛のために運命に従う。その結果が、夢から戻ったアリスに新たな力を与える、というプロット。ルイスキャロルの描いたアリスの世界の面白さは、奇異は必ずしも奇異ではない。むしろそちらの方が、この世で常識とされていることより真理に近いというところ。だからマッド・ティーパーティのシーンでティーカップが飛び交ったり、割れても笑ったりしているシーンがおかしいのだろう。シザーハンズなど、ジョニデは狂を演じる天才。

鑑賞した千と千尋…、アリス、魔法にかけられての3作品においてたまたま龍が登場していた。概して言えることかもしれないが、東洋では、竜は神的な存在として人を助けることが多く、西洋では怪物的、悪の化身的な描かれ方をすることが多いようだ。それは、新約聖書の黙示録の中での竜の描写が、アンチキリスト、サタン的であることによる影響が大きいのではないだろうか。竜は、東洋ではスピリットガイドとして、西洋では、人の内なる悪を切り離して外側に見せる対象としての役柄をもっているともいえよう。その悪をたたき、破壊することでハッピーエンドが来るという信念が西洋的な竜の存在を、モグラ叩き的な不死身なものにしてきた。東洋も、しばしその思想に席巻された。そしていま、そのやり方が間違っていたということに、世界は気付き始めている。

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