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2013
02.28

スウィニー・トッド ☆☆☆☆

Category: 映画・動画
妻を愛するがゆえに、殺人鬼と化してしまったベンジャミン・バーカー。そんな彼に想いを寄せ続ける階下のパイ屋女、ミセス・ラベット。彼女はスウィニーが殺した散髪客の遺体を隠蔽するためそれでミートパイを作ることを思いつく。空恐ろしい女なのだが、一方ではスウィニーに復讐を諦めさせ二人で海辺に家を買って普通に生きていくことを夢見るかわいらしい部分もある。孤児のトビーには母のように優しい顔を見せる。トビーは彼女を慕うも、スウィニーのダークな部分を察知し、彼からラベット夫人を守ることを誓う。

スウィニーにはラベット夫人の愛が見えず、ラベット夫人にはトビーの愛が見えない。もしこの二人のどちらかが愛を見ることができていたら、3人で幸せな家庭を築いていたか、ラベット婦人はトビーを養子にして、スウィニーとは縁を切り別に人生を歩んでいただろう。

だが物語は、おおよそ考えうる限りの不幸な、悲劇の結末を迎える。なぜなら、結局、それが大衆が求めるものだからだ。カミソリでのど笛をかき切る幾つかのシーンでは、歌の歌詞とメロディーとアクションが小気味よくマッチする。血しぶきが飛び交う。犠牲になる客ごとに、そのやり方はさまざまに変化を見せ、判事がやられる場面でクライマックスを迎える。そんな風に残虐シーンも滑稽本のような余裕をもって楽しめていたはずなのだが、エンドではもうそんな余裕はどこかへ消え去り、悲痛な色彩を放ちながらあなたの魂を闇の中に置き去りにする。

スウィニーへの愛の盲目ゆえにトビーを裏切るラベツト夫人の見せるひと筋の涙。そのあとで「トビー、どこなのー?」と美しい声で歌いながらトビーを捕まえて殺そうとする彼女。愛ゆえに涙し、愛ゆえに殺してしまう。それは、スウィニー・トッドとて同じだ。愛とは何なのだろう。それは、復讐へと変わり得るものなのだろうか。。。そんなことを考えさせてくれる映画だ。

この映画では、ラベット役のヘレナ・ボム・カーターがとても光っている。アリス・イン・ワンダーランドでも素晴らしかったが、ここではジョニー・デップと名コンビだ。トビー役のエドワード・サンダースという少年もかなり光るものがある。きっとブレークするだろう。


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